感想・書評「バビロンの秘文字Ⅱ追跡篇：堂場瞬一」ネタバレ注意・ＣＩＡのウォンが鷹見に接触してきます（レビュー）。 #読書

「バビロンの秘文字Ⅱ　追跡篇」　堂場瞬一・著

堂場瞬一さんのミステリー３部作の第２弾です。
第１弾のラストで主人公のカメラマン鷹見は、激しいカーチェイスの果てに恋人の里香が運転する車が海に落ちるのを目撃するという衝撃的なシーンの続きからのスタートでした。ショックを隠せない鷹見は、里香の生存は絶望的だと分かっていながらもわずかな可能性を捨てきれず、怪我を負った体にむち打って里香を探すべく動き出します。

その姿は痛々しいのですが、さすがカメラマンとして世界中を渡り歩いてきた人物なだけあって、打たれ強くて行動力があるところがかっこよく、物語の面白さを引き立てています。
一方、バビロン建国のニュースが世界中に広がる中、ＣＩＡのウォンが鷹見に接触してきます。里香が命がけで守ろうとする粘土板には何が書かれているのか。バビロン文書には世界を変えるような秘密があるのか。謎が多くて引き込まれる展開でした。バビロン建国に揺れるラガーンの次期指導者レオが東京にいる鷹見の前に姿を現した場面が、一番ワクワクしました。続きが楽しみです。