感想・書評「絶歌：元少年Ａ」ネタバレ注意・神戸の惨殺事件の当事者の生の声に衝撃：最後まで読んでとても満足感がありました（レビュー）。 #読書

絶歌　元少年Ａ　　神戸の惨殺事件の当事者の生の声に衝撃

この本が出版したときすぐに読みたいと思いました。というのもあれだけの凶悪な殺人を犯した元少年Ａの心境を知りたかったからです。そしてあまりこういった事件当事者の本人による手記が珍しいことからです。すぐに読み終えました。夢中に読みました。逮捕されて、医療少年院で６年近く生活し、仮出所してもう１０年経ちます。仮出所してからの彼の動向がすごく気になっていました。

どんな仕事をし、どこに住んでいて、交友関係はどうなのか、また将来性はあるのかなど。すごく興味がありました。この本を出版するに当たっては、被害者遺族の了解を得なかったということで世論ではすごく批判されていますが、こういう強行突破でもしなければ彼の声は聞けなかったという意味ではよかったと思ってます。しかし読んでいて、ああまだ彼の根の部分は残っているなと感じました。反省とはまた別で。まあ短気な人だというのは分かりました。なんだか不謹慎ですがいずれまた事件を起こしそうな感情でした。最後まで読んでとても満足感がありました。