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映画感想レビュー「ベイマックス」評価・サンフランソウキョウというカラフルな街を舞台にして…(ネタバレ注意)。 #MOVIE

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鑑賞前の印象と実際の内容とのギャップが大きかった「ベイマックス」。

人間と人間臭いロボットとの交流を描く映画が好きでたまらない私にとって、テレビ番組での特集やCMでベイマックスの映像を見た時の印象は「これは絶対に泣く映画だ」でした。とにかくベイマックスはケアロボットだという点とベイマックスの人間臭くまぬけな可愛らしさがメディアでは取り上げられていたので、サンフランソウキョウというカラフルな街を舞台にしてベイマックスとヒロの温かくて少し切ない物語が展開されるのかな?と勝手に想像して盛り上がっていました。
見始めてしばらくは街並みの色合いやマイクロボットの動き、人物の表情、特にベイマックスの「まぬけな可愛さ」の動きに感動しきりで、どきどきしながら見ていました。ただ、途中からの流れが急にアメコミのヒーローチームのような雰囲気に(ベイマックスの原作がアメコミだという事は後で知りました)。少々の違和感は覚えつつも、アメコミも好きなのでそこからは先入観を捨てて楽しむ事にしました。
チーム結成やと仲間とのすれ違い、ヒロとキャラハン教授の対峙、ベイマックスとの別れ、そして再会…と来て、あれ?となりました。ハッピーエンドを迎えてすっきりするはずなのに、ストーリーが何となくしっくり来ないような気がしたのです。
ヒロとキャラハン教授が二度目に対峙した時は兄を亡くした弟と娘を亡くした父親、という大事な家族を失った者同士でした。タダシの死の真相を知って復讐に取りつかれていた時のヒロが言った「もういない」という言葉をキャラハン教授も使った事で同じ境遇だという事実をより強めていたと思います。ですがキャラハン教授自身も教授の娘も生きていた事が判明し、ではタダシは何のために死んだのか、ともやもやしました。結果だけ見ると、キャラハン教授は罪のない若者に命を落とさせるだけ落とさせて大切な人と再会する事ができましたが、ヒロはタダシを失い、自分の発明であるマイクロボットも奪われ、ベイマックスとの別れも決意させられます。果たして、キャラハン教授の娘が生きて救出される必要はあったのでしょうか…。
タダシが苦心して作り上げたベイマックスを、いくら天才であるとは言えヒロがああも簡単に復活させられるものなのか、という疑問も湧きます。と言うよりも、ヒロもタダシのように試行錯誤しながら苦労した末にベイマックスと再会するという場面が見たかったのかもしれません。序盤のタダシを失ったヒロの心理描写やアクションに移行していく中盤までは良かったのですが、終盤のストーリーの演出や描写が物足りないな、と思いました。
全体を通してみると面白かったと言えば面白かったけれど何となくモヤっとする、という感想です。ディズニーの映画である事を考えると少し珍しい気がします。