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感想:山口雅也「生ける屍の死」翻訳ものっぽい文体がネタなのはわかったけど(2014年読んだ本)

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延命 2014/07/28 [12:35]

山口雅也「生ける屍の死」

おもしろくなかったわけじゃないけど、厚み分のおもしろさがあったかといったらちょっと考える。

翻訳ものっぽい文体がネタなのはわかったけど、「やたら人数の多い登場人物一覧」「三~四世代にわたる家系図」「屋敷周辺の見取図」の三点セットが最終的に特に使うことはなく、それすらネタ(翻訳ミステリーあるある的な)だったんだと気がついたのは後書きまで読み終わってからだったので、そういうつもりで読んだらまた違うのかもしれないけれど、読み返すにしても厚みと字の細かさと翻訳ものっぽい文体がどうにもハードルを上げる。

いいオチだとは思うんだけどしんみりしすぎて気持ちがキュッとなる。
容疑者Xの献身のしんみりっぷりは全然好きなのに差はなんなのか。

読み終えるのにすごく時間がかかったので、コストパフォーマンスはよかった。

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