みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

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感想・書評「冬虫夏草ハンドブック:盛口満」ネタバレ注意・中国や台湾では薬膳料理に用いられていますし、日本でも健康食品(レビュー)。 #読書

『冬虫夏草ハンドブック』(盛口満):意外と身近な冬虫夏草

漢方薬として名高い冬虫夏草。中国や台湾では薬膳料理に用いられていますし、日本でも健康食品として取り入れている人もいます。この冬虫夏草、きっとどこかの山奥に行かないと見ることができないものだと思われがちですが、実は藪や庭をよく探せば冬虫夏草を見つけることができるのです。

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感想・書評「軍国美談と教科書:中内敏夫」ネタバレ注意・第二次世界大戦時、学校の教科書には様々な軍事教材が採用されていました(レビュー)。 #読書

『軍国美談と教科書』(中内敏夫):教科書と戦争の不思議な関係

第二次世界大戦時、学校の教科書には様々な軍事教材が採用されていました。しかし、このような教材は必ずしも軍部による教育支配の道具ではなく、一般市民の軍隊生活や戦争体験を教育現場が利用した側面もあったのです。『軍国美談と教科書』は軍事教材を取り上げて、軍部と一般市民が軍事的な内容を巡って綱引きを繰り返していた実態を丁寧に暴いています。

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感想・書評「松陰の本棚:桐原健真」ネタバレ注意・30年の生涯で彼ほど多くの革命家を輩出した人物もいない(レビュー)。 #読書

『松陰の本棚』(桐原健真):書籍は人を繋ぐ

数多くの幕末志士に影響を与えた人物と言えば、間違いなく吉田松陰でしょう。わずか30年の生涯で彼ほど多くの革命家を輩出した人物もいないと思います。『松陰の本棚』は首が埋まるほどの本に囲まれていたと自称する吉田松陰がどんな本を読むことで思想を確立し、そして本を通じて志を同じくする同士が集っていく様子を鮮やかに浮かび上がらせた1冊です。

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感想・書評「医学書のなかの「文学」:福田安典」ネタバレ注意・江戸時代、なんと医学書が文学作品の素材となっていた(レビュー)。 #読書

『医学書のなかの「文学」』(福田安典):医学書が文学に?

江戸時代、なんと医学書が文学作品の素材となっていた。こんな現代では考えられないような現象が起きていたことを、江戸時代の文学作品と医学書を付き合わせて突き止めたのが『医学書のなかの「文学」』です。第1章では医学書が読み物として享受され、医者のカルテの雛形が文学作品に登場することが明らかにされていきます。

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感想・書評「感動する!日本史:白駒妃登美」ネタバレ注意・日本史好き・苦手問わずお勧めです(レビュー)。 #読書

「感動する!日本史」白駒妃登美 日本史好き・苦手問わずお勧めです!

白駒妃登美さんと言えば、歴史好き女子「歴女」として有名な方。コピーライターのひすいこたろうさんと出版された「人生に悩んだら『日本史』に聞こう」がおもしろかったので、今回も期待して購入しました。

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感想・書評「飛びたがりのバタフライ:櫻いいよ」ネタバレ注意・物語は、父親からの暴力シーンから始まる(レビュー)。 #読書

飛びたがりのバタフライ 櫻いいよ ~終盤まで騙される~

この物語は、父親からの暴力シーンから始まる。暴力を受ける蓮は高校2年生。母親は過干渉。子どもながらにして家族は檻に似ていると感じていた。そんな窮屈な世界で、ある日、転校生の観月に出会う。

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感想・書評「聖の青春:大崎善生」ネタバレ注意・死を見据えて生を全うした棋士の物語(レビュー)。 #読書

聖の青春 大崎善生 死を見据えて生を全うした棋士の物語

将棋の名人を目指しながらもネフローゼという腎臓の病の為、29歳の若さで亡くなった村山聖の生涯を綴ったノンフィクション小説です。

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