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罪の声(著者:塩田武士) 昭和の未解決事件が題材です。ネタバレ注意「未解決事件である「グリコ・森永事件」が題材」(レビュー)。 #読書

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 作品では「ギン萬事件」となっていますが、昭和に実際にあった未解決事件である「グリコ・森永事件」が題材となっています。読む前は、お菓子に毒物を混入した事件ということぐらいしか私は知らなかったため、子供の声が犯罪に利用されていることをこの作品で知りました。
 物語は、二人の視点から進んでいきます。一人は、家から事件で脅迫に使用されたと思われるカセットテープを発見した曽根俊也(そねとしや)。カセットテープに録音された子供の声が自分であることに気付き、事件を調べることに。二人目は、未解決事件の特集記事を書く事になった新聞記者である阿久津英士(あくつえいじ)。この二人を軸として物語が進んでいきます。
 世間を騒がせた事件に身内がかかわっていた可能性と自身がその犯罪の手助けをしていた事に苦悩する曽根。事件の真相に迫っていくうちに、未だに事件のせいで苦悩している人達がいる事を知る阿久津。この二人と一緒に事件を追っているような気になってこれが真実ではと思ってしまいました。
 もちろん、フィクションであるため、これが事件の真相というわけではありませんが、物語にどんどん引き込まれていき、色々考えさせられる物語でした。