大人になって家族を持ち、どのように自分自身が生きていくことが大切なのか、10代の頃から悩み続けていたことでしたが、この本と出会って生きるという意味をもう一度考え直し、生きることの大切さ、その中に大変さが必ず常についてくることが【君たちはどう生きるか】を読んでわかってきました。
この本は日本を代表する一冊といってもいいほど、歴史があります。主人公のこぺる君と叔父さん二人の会話、どう生きることが大切なのかが失敗した経験などから語られています。特に、おじさんが書くコペル君への日記(手紙)は考えさせるものがあります。優しさだけでなく、時には厳しいコメントが書いてあり、コペル君になったつもりで読んでしまう箇所が多いです。
現実逃避せず、前を向いて生きる、そして、過ちから目を背けずに生きていくことの大切を学べる一冊です。内容も難しくなく、子供から大人まで読めて、理解可能な内容になっているところがいいです。もっと前にこの本と出会っていたらよかったなと思うほどなので多くの若い人たちに一度は読んでもらいたい本です。