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感想・書評『小石川貧乏神殺人事件・風野真知雄・著』ネタバレ注意「一家心中事件が発生したようです。夜逃げ、倒産」(レビュー)。 #読書

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「小石川貧乏神殺人事件」 風野真知雄・著

小石川で、一家心中事件が発生したようです。夜逃げ、倒産など、不景気風が吹いていると噂されています。いつものように「」根岸肥前守」は、部下に調べるように命じました。小石川一帯で、妙なことが多発しているようです。
池の亀に背番号がついている、金魚を生んだ女がいる、天狗の医者から薬方を教わる話、関羽の木像の話等、おかしな話、怪しい話がたくさん出てきます。
この話を解き明かして、筋道を立てて、ある不思議な事件を解決してしまう「根岸肥前守」なのです。部下からの聞き取った話から、推理を組み立て、解決に至るという、いつも緒パターンの小説なのですが、思いもかけない不思議話が出てくるので、次々と読み継いでしまいます。
まぁ、よく話のネタが切れないものだと、いつも感心させられます。安心して読み進めていけば、謎はすべて解き明かされ、解決に向かうという、安心感が良いのでしょう。
懐の深い「根岸肥前守」の魅力と、部下の同心、岡っ引きの個性豊かなメンバーも、シリーズが続いていく所以なのでしょう。