みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『千年鬼:西條奈加・著』ネタバレ注意「短編集です。それぞれがつながっていく短編です」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

「千年鬼」(せんねんき) 西條奈加・著

短編集です。それぞれがつながっていく短編です。最後の2作で、どうつながっているのかが、わかる仕組みになっています。
友達になった「小鬼」から、「過去世」を見せられた少女は、心に「鬼の芽」を、生じてしまいます。様々な時代にあらわれて、様々な人々の「鬼の芽」を集める千年の旅をすることになったのです。
どうやって「過去世」を見せるのか?星の光はずっと昔の光が今届いているのだ。だから時の流れをさかのぼれば、「過去世」を見ることができると、「小鬼」は時を越えて昔を見せてくれるのです。
「鬼の芽」を集めることによって、少女が救われるようになるのですが、長い~長い旅になります。それでも「希望」を、なくすことなく日々努力する少女を応援したくなります。「鬼の芽」を集める物語がいくつも重なって、少女の抱えた「宿業」を、解き放つようにがんばる「小鬼」とからなる、二重の物語が紡がれていきます。
それぞれの短編も面白いのですが、最後の2作まで読み終わると、壮大な物語が現れてきます。