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感想・書評『水中少女:堀川アサコ・著』ネタバレ注意「竜宮電車」続編・流行らない遠海(とおみ)神社の「神さま」が主人公」(レビュー)。 #読書

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「水中少女」 堀川アサコ・著 「竜宮電車」の続編です。

流行らない遠海(とおみ)神社の「神さま」が主人公です。食い扶持を稼ぐために、人間の格好をして、働いています。
「水中少女」と「神さまと藁人形」の2作が収録されています。どちらも優しく、でも切ない話です。
「神さま」は、目に見えないはずなのに、この「神さま」を見ることができる青年から、悩みを解決してほしいと依頼されます。
新興宗教の跡継ぎとしての苦悩が、この青年の悩みなのでしょう。仲良しだった少女を、「ご神体」としてあがめる教主に、どうしても反抗心を抱いてしまうのです。
主人公の「神さま」が、ハードな立ち回りをすることになりますが・・「神さま」なので、死ぬことはありません。痛くて苦しいらしいですが・・
「神さま」の活躍で、青年の依頼は、果たされることにはなるのですが・・全くのハッピーエンドとは、なりません。何とか時間を巻き戻した形でおさまりがつくのですが、これからの展開は、物語の中の人物の心がけ次第というところです。
たとえ「神さま」でも、この物語の主人公の「神さま」は、全能ではないようです。シリーズになって、次の作品が出版されるとうれしいのですが・・。