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感想・書評『迷子石:梶よう子・著』ネタバレ注意「富山藩の江戸詰めの気弱な見習医師「孝之助」が主人公」(レビュー)。 #読書

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「迷子石」 梶よう子・著 「迷子の医師」の物語でもあります。

富山藩の江戸詰めの気弱な見習医師「孝之助」が主人公です。血が嫌いで、人が苦手な主人公です。富山の置き薬の「おまけ絵」を描いて、小遣いを稼いでいます。
富山藩で「お家騒動」がおき、否応なく巻き込まれていく主人公です。父親が江戸に出てくる途中に、殺されました。殺したのは「幼馴染」らしいのです。
どちらも「お家騒動」に、巻き込まれてしまった不幸な結果です。
どうやって主人公が、気弱な自分を克服していくかが、この物語の主題になっています。大雨の出水から、知り合いの女性を救い出すことができました。この一歩が主人公の成長へと、つながっていくのです。
江戸家老の陰謀を国元へ知らせるのに、「おまけ絵」を使っての策を思いつきます。またいろいろな薬を調べることによって、父の無罪と、江戸家老の悪事を暴く仕掛けも考えることができました。
自分と、父親と、「幼馴染」と、それぞれの立場をすっきりとさせることもできて、これからは「見習」ではなく、本格的な医師としての将来が見通せるようになったところで、この物語は終わりになります。
これからの主人公の生き方に惹かれます。続編があっても良いのでは・・。