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感想・書評『追悼者:折原一・著』ネタバレ注意「東電OL殺害事件に、発想を得て、描かれました」(レビュー)。 #読書

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「追悼者」 折原一・著 実際にあった事件に発想を得て、書かれた作品です。

「東電OL殺害事件」に、発想を得て、描かれました。あの事件の舞台は「渋谷」でしたが、この作品の舞台は「浅草」になっています。
発想を得ただけなので、実際の事件とは全く別のものです。
なぜふつうのOLが、殺されることになったのか?犯人はいったい誰なのか?
「折原一」の作品の特徴ですが、犯人が最後までわかりません。複雑な仕掛けが施されており、ふつうに推理してもわかりません。
この話ではどんな仕掛けがされているのかを楽しむことにして、犯人あて推理は無駄な努力だからと放棄して、流れに任せて楽しむのが良いのでしょう。
美人OLがなぜ夜に街角に立ち、男をさそわなければならなかったのか?なぜ殺されることになったのか?
殺されたOLは、「わたしに関わった人は、みんな不幸になる」と、生い立ちを語ります。それはなぜ?そこがこの物語の解決のポイントかもしれません。
OLの周囲のいろいろな人の証言が出てきます。何を語ったかではなく、「何が語られなかったか」を、突き詰めていくことが、この物語を解きほぐしていくキーポイントです。
難しいミステリーですが、とても読み応えのあるミステリーです。