みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『暗鬼:乃南アサ・著』ネタバレ注意「なに不自由ないように見える暮らしに、大きな家族の謎が」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

「暗鬼」 乃南アサ・著 なに不自由ないように見える暮らしに、大きな家族の謎が・・

両親・祖父母・曾祖母・妹・弟のいる大家族に嫁いだ主人公です。家族皆が優しくて、もちろん主人もとても優しくて・・なに不自由なく、楽しく暮らしている主人公ですが・・
少しづつ・・ほんのわずかづつ・・違和感を感じていきます。その違和感が、耐えられなくなった時、結婚前からの友人に相談しますが、取り合ってはもらえません。
少しづつ積み重なっていく違和感が「怖さ」に変わっていきます。
その変わっていく家族が、怖いです。表面上は変わらないのですが、実は変わっていくのです。主人公だけが知らない家族の一体感、その一体感に入っていけない主人公。
まるで「家族が宗教」のようです。世間を騒がせた「オーム真理教」って・・きっとこんな感じだったのではないでしょうか?
だんだんとこの家族の隠された秘密に、近づいていきますが、その頃には、主人公はこの「家族」にすっかり取り込まれてしまいます。
だからと言って、主人公は不幸になったのか?・・ある意味取り込まれてしまえば、それなりに「安定した暮らし」を手に入れたことにも、なるのでしょう。
意味深く、怖い家族の物語です。