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感想・書評『ゲームウォーズ アーネスト・クライン』ネタバレ注意「2018年にスピルバーグ監督が映画化するという本作品」(レビュー)。 #読書

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ゲームウォーズ アーネスト・クライン

おもしろいSF作品が無いかと探しているなか、2018年にスピルバーグ監督が映画化するという本作品がお勧めされていたので読んでみました。舞台は近未来、ただしエネルギーの枯渇やそこから来る超格差社会により世界全体に暗雲が立ち込めているような世界です。

そんな世の中だからこそ、世界中の人々はVR、オアシスに夢中です。そんな中、オアシスの創始者であるジェームズ・ハリデーは自分の遺産をオアシスの中に隠したと全世界に発表します。主人公であるスラムに住む少年、ウェイド・ワッツはひょんなことから遺産への第一の鍵を世界で初めて発見します。この事から世界中から注目され大企業に命を狙われたりします。それでもウェイドはこの「ゲーム」に勝つために仮想世界、そして現実世界でも大冒険をするのです。ストーリー自体はそこまで奇抜なものではありません。最も特徴的なのはジェームズ・ハリデーが自分の遺産を隠したのは、自分の青春時代にはまったゲームやドラマや映画にその鍵を隠したことです。その結果、RPGのダンジョンの奥のボスキャラとレトロゲーで対決するような面白いことになっています。作者はアメリカ人で世代も違うためすべてを理解することはできませんが、その精神には共感できます。読めば読むほどオタクとして痒いところに手が届くような作りになっています。オタク達とかつてオタクだった人達に大変お勧めです。