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感想・書評『幻想温泉郷:堀川アサコ・著』ネタバレ注意「探し物が得意な元アルバイトの主人公「アズサ」が、夏休みに帰郷」(レビュー)。 #読書

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「幻想温泉郷」 堀川アサコ・著 「幻想郵便局」の続編

この世とあの世とをつなぐ「幻想郵便局」の続編です。探し物が得意な元アルバイトの主人公「アズサ」が、夏休みに帰郷し、また郵便局に探し物を頼まれます。
死者が成仏せずに消える事件が頻発しており、どうも「罪を洗い流す温泉」があるらしいのです。その温泉を探すことになりました。
ミステリーでもあり、ファンタジーでもあり、人生での大事なことに関わるちょっと切ない物語でもあります。
登場人物が独特で、神様、物の怪、幽霊などで、普通ではない出来事が起こります。だからと言って、怖くはありませんので、楽しんで読むことができます。
「罪を洗い流す温泉」なので心の中で悩んでいることでも、温泉に入って流れていかない事は「罪ではない」のです。ここがこのお話のポイントかもしれません。
生きていく中で、つらい事はたくさんあるので、それを自分のせいだと思い悩む人がいます。でもそれは自分のせいではないのです。それがわかって、救われる人もいるのです。
この物語では主人公「アズサ」が、惚れられてしまいますが・・その人は「幽霊!」だったのです。