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感想・書評『幻想日記店:堀川アサコ・著 幻想シリーズ 3作目』ネタバレ注意「謎の美女が営む「人に読ませることが目的ではない、本当の日記」を、売っている店」(レビュー)。 #読書

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「幻想日記店」 堀川アサコ・著 幻想シリーズ 3作目

幻想シリーズの3作目です。物語の舞台は「日記店」です。
「日記店」って?・・謎の美女が営む「人に読ませることが目的ではない、本当の日記」を、売っている店なのです。
主人公は二浪して医学部をあきらめた「大学生」です。なぜかこの店で、タダ働きをすることになりました。強引な美女に押し切られ、きっちり働かされる主人公です。
この店の日記を買って読むことで、人生の道しるべを見つけ、客の悩みが解消することになるのです。
美人の店主には、秘密があります。その秘密には「土佐日記」が絡んでくるのです。思いもかけない展開になるので、そうだった、「幻想シリーズ」だったのだと、改めて思うのです。
1作目から続けて読んでいくと、3冊ともに、共通した登場人物が顔を出す仕掛けがとてもうれしいです。
旧知の友人に出会った気分になります。この美女の店主は、1作目の「幻想郵便局」の主要な登場人物の娘であることがわかります。え~ビックリです。
いろいろな仕掛けを楽しみながら「幻想」の世界に遊ぶことのできる物語です。