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映画が公開され、ブルーレイDVDが発売…感想・書評『伊藤計劃、虐殺器官』ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

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伊藤計劃、虐殺器官。言葉の引力

私が最近購入した本は伊藤計劃の虐殺器官です。今年の冬に映画が公開され、先月ブルーレイDVDが発売されたとのことでまた名前を見ることが多くなってきたことがきっかけで購入しました。
タイトルから受ける印象は、殺人兵器などでたくさん人が殺される世界ですが、実際には少し違います。虐殺が行うわれていることは確かですが、それは殺人兵器などのせいではないのです。それはある方法により、作中では"器官"と呼ばれますが、それにより虐殺が引き起こされます。兵器はあくまでも虐殺に使われるツールであり、この本の中ではあまり重要なものではありません。
ではその器官とは一体なんなのでしょうか。それは消化器系や循環器系と言った人体に関わるものではありません。目には見えない、けれどもいつも私たちの身近にあるものです。
作中でおこる大量虐殺はある1人の人物に起因しており、その人物はその器官を駆使して虐殺の引き金を引き続けます。この本の見所はその人物を追う主人公が虐殺器官の正体を知り、そしてどのような結末を選ぶかというところです。完全な主観ですが、これ以上ない選択肢だったと思います。