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感想・書評『国土と日本人:大石久和』ネタバレ注意「日本は世界的に見ても開発途上国だと警鐘を鳴らす」(レビュー)。 #読書

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国土開発は無駄じゃない!:『国土と日本人』(大石久和)

無駄な公共事業の代名詞として、様々な場面で批判されがちな土木建築事業。日本は十分に開発されたと思われがちですが、実際には日本は世界的に見ても開発途上国だと警鐘を鳴らすのが『国土と日本人』です。

本書では日本の国土の特徴に始まり、道路・空港・港湾といったインフラがまだまだ整っていない現実を、多数の図式や表によって、客観的かつ具体的に示していきます。読み進めるうちに、日本の国土がいかに世界的に異質な土地であるか、そして十分な開発が為されていないかが見えてきます。筆者が元国土交通省に勤めていたことを差し引いても、本書に書かれた内容は日本の土木建築事業の必要性を実感させるものでした。特に、アメリカのインフラ崩壊が日本にも起こりうるという指摘は、傾聴に値すると思います。土木建築事業=無駄という考えがいかに短絡的なものであるかを『国土と日本人』は教えてくれます。一章が短くて文章も平明なので、中学生・高校生にもオススメです。