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感想・書評『ビート 警視庁強行犯係・樋口顕:今野敏・著』ネタバレ注意「警察官の家庭の問題が扱われています」(レビュー)。 #読書

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「ビート 警視庁強行犯係・樋口顕」 今野敏・著

「今野顕」著の、本格警察小説です。「リオ」「朱夏」「ビート」三部作の3冊目です。今回は始めから「樋口」と「生活安全課・氏家」とが組んで捜査をしていきます。
この「ビート」では、警察官の家庭の問題が扱われています。兄と比べられて、ふつうの暮らしから外れてしまった弟が、キーになります。
子供の問題は、どこの家庭でもあります。子供の問題を主題におき、家族の立ち直りを描いていく小説でもあります。
子供はどんどん育っていきます。「樋口」の家庭でもそうです。父親としての、自覚を求められる問題も出てきます。
案外しっかりと子供は成長していくものですが、それがなかなか親には実感できないのです。
本格警察小説ではありますが、ていねいにそれぞれの家庭の問題にも踏み込んで、多くの視点から警察官を描いています。
「樋口警部補」の生き方、捜査、いろいろな悩みなど、もっと読みたいのですが、一応この3部作で終了とのことです。
「今野顕」の力量には感心させられます。細部まで丁寧に描きこまれていて、引き込まれる小説です。すっかりこの3部作で魅了されました。