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感想・書評『とてもとてもサーカスなフロラ:ジャック・センダック』ネタバレ注意「翻訳家の顔も持つ、小説家の江國香織さんが訳した絵本」(レビュー)。 #読書

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「とてもとてもサーカスなフロラ」 ジャック・センダック・文 モーリス・センダック・絵

翻訳家の顔も持つ、小説家の江國香織さんが訳した絵本です。
海外の児童文学には疎いのでセンダック兄弟の名前は聞いたことがなかったのですが、「かいじゅうたちのいるところ」が代表作だと知ってやっとピンときました。なるほど、確かに見たことのある絵のタッチで、子どものころ飽きもせず繰り返し繰り返し眺めた世界観が蘇ってきます。
主人公は、サーカスで生まれ育った小さな女の子フロラ。サーカスの外の世界を知らないフロラの心に、ある日「そとの人たちってどんな風に暮らしているのだろう」という疑問が芽生えます。そこでサーカス内の大人たちにたずねてみるのですが、その様々な答え方がとってもユニークで夢と愛があり、思わずクスッと笑ってしまいました。
一人でこっそり抜け出して実際に街の様子を見たフロラと、それを温かい目で見守る大人たちはまさに理想の姿です。体験することで知ることが増えていく素晴らしさ、こういう豊かな物語を子供時代に読むことで得るものは本当に大きいと思います。我が子にもぜひ勧めたい一冊でした。