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感想・書評『卵のふわふわ・八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし 宇江佐真理・著』ネタバレ注意「食べ物の名前を冠した章立てで、話が進んでいきます」(レビュー)。 #読書

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「卵のふわふわ」八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし 宇江佐真理・著

夫との心のすれ違いに悩む「のぶ」に、食道楽の舅がいつも声をかけます。「腹が減った。何か食べさせてくれ。」と・・嫁の「のぶ」をとてもかわいがってくれています。
「黄身返し卵」「淡雪豆腐」「水雑炊」「心太」「ちょろぎ」などの、食べ物の名前を冠した章立てで、話が進んでいきます。
いろいろな事件が起こり、「のぶ」は家を出てしまいますが、紆余曲折を経たうえで、元のさやに納まります。
江戸を彩る食べ物と、暖かい人の心を上手に織り込んだ時代小説です。江戸時代を描かせたらとても上手な「宇江佐真理」の、入門書のような位置にある本です。
「のぶ」は、優しいのですが、強い心も持っていて、なかなか言いたいことをまっすぐに言えずに、心のうちにしまっているのです。
だから夫との行き違いがどんどん大きくなってしまうのですね。まわりで気をもむ「舅」と「姑」です。「のぶ」の味方なのですが、夫も頑固者でなかなか事態は好転しません。
ついつい「のぶ」に、声をかけたくなります。まっすぐ素直に夫に話をしてごらん・・と、誤解があるなら話をしなくては!