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感想・書評『通りゃんせ:宇江佐真理』ネタバレ注意「平凡な青年が、ツーリングの途中に転落し、天明時代に」(レビュー)。 #読書

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「通りゃんせ」 宇江佐真理 タイムスリップ時代小説

時代小説の名手である「宇江佐真理」の、珍しい設定(タイムスリップ)の小説です。
平凡な青年が、ツーリングの途中に転落し、天明時代に飛んでしまいます。貧乏な田舎の村です。まじめに働き、江戸まで使いに出て、武家の屋敷にも奉公します。
テレビや映画で知っていただけの本物の江戸時代へ飛び込んでしまった主人公ですが、わずかな知識を生かして、まじめに働き村に溶け込もうと努力します。
この性格と努力とで認められ、ある程度の立場を得ることができました。この努力によって戻れるきっかけを手にし、不思議な力が働いて、現代に戻れることになりました。
一年以上村で暮らしていたのですが、「タイムスリップ」した当日に、戻れたのです。
都合の良い展開ではありますが、この一年以上の「江戸時代」での暮らしは、今後の青年の生き方に大きな影響を与えるのだと思います。
時代劇の名手「宇江佐真理」の作品だけに、何の違和感も抱かずに、「タイムスリップ」してしまう設定にすんなりと、溶け込んでいくことができます。
不思議な味わいのある小説です。