みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『本日も教官なり:小野寺史宜』ネタバレ注意「自動車学校の教官の日常」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

「本日も教官なり」 小野寺史宜 角川書店

表紙に自動車のかわいいイラストが書いてあって、なんだか面白そうと感じ、手に取りました。自動車学校の教官の日常、ほんの、日常の、誰にでも、どこにでも転がっている、なんの、代わり映えのしない、普通の話なのですが。

これが、実にほのぼのとした感じと、主人公の人間味というのか、特別優れたことのない、ほんとに普通の、どこにでもいそうな、自動車学校の教官の、当たり前のお話です。ロック好きの、嫁さんと別れて、今は自動車学校の教官をしている主人公には、別れた奥さんが連れていった娘がいます。この子が、ある日妊娠していたことがわかって、相手の親御さんたちと話し合うために、別れた嫁から久しぶりに呼びだしがあったところから、物語が始まっていくのです。この、娘、実は17歳!相手の男も17歳、高校2年生です。18歳なら、法的に男も結婚することはできるし、できるんですが、今時は真面目な家庭なら1、自分の子供が相手の娘さんを妊娠させたとしても、大学にも行かないうちに結婚はさせないでしょう。まして、男も女も17歳。親としては中絶を望みます。でも、この17歳の娘は、子供は産むと決心します。そして、嫁も割れた旦那である、自動車学校の教官をしている主人公も、娘の意思を尊重して産むことに同意し、彼女の力になろうと、11年もの間、会えなかった、そして成長した娘のために力をかそうと頑張るのです。もちろん、学校でも自分はわかっていませんが、評判のいい教官なのです。大変、読みやすく、肩の全く凝らない本でした。