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感想・書評『斬られ権佐:宇江佐真理・著』ネタバレ注意「体に八十八か所の刀傷を負う男」(レビュー)。 #読書

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「斬られ権佐」宇江佐真理・著 体に八十八か所の刀傷を負う男

侍たちに乱暴されそうになった娘「あさみ」を助けるために、滅多切りにされた男「権佐」。「あさみ」の父親は外科医で、「あさみ」も医者。
「権佐」は「あさみ」の必死の看病で、何とか命を取り留めます。「あさみ」は実は与力「数馬」の思い人だったのですが、助けに入った「数馬」は、軽傷。重傷を負ったのは「権佐」でした。
自分のために大けがをした「権佐」に「おっこちきれた」(ぞっこん惚れてしまった)「あさみ」は、「権佐」と夫婦になります。
「あさみ」を持っていかれてしまった「数馬」は、「権佐」を、捕り物の手下に使うようになります。
生家の仕事「仕立て」を手伝いつつ、「数馬」の手下としても、働いていきます。「あさみ」は医者なので、急に呼ばれることもあり、そんなときには、生まれた娘「お蘭」の面倒をみる「権佐」でした。
重傷を負った体は、やはり無理がきかず、「お蘭」がさらわれてしまったその探索と、奪い返す時の傷で、「権佐」は、亡くなってしまいます。
かわいがられていた「お蘭」は、最後の父の言葉「母は寂しがりやだから、傍にいること」を守り通すことを決めたのでした。
この残された娘「お蘭」が主人公になる話も、作者は書いています。