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感想・書評『こころ・夏目漱石』ネタバレ注意「先生の行動には本当にあきれた。自分勝手すぎると思った」(レビュー)。 #読書

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「こころ」夏目漱石 日本人ならではの″こころ″が描かれた作品

こころは読んでいて、正直話が難しいと思った。理解するのに時間がかかった。上、中での私と、下での私(先生)が違うのと、お嬢さんと奥さんが同一人物なのも最初はわからなくて、登場人物がごちゃごちゃになった。
こころは、人間の欲があからさまに出ているお話であり、非常に残酷だ。大きな争いはないのに、人が悩んで自殺まで行ってしまうのだ。実にリアルな人間の良くないところが表現されているのではないだろうか。
先生の行動には本当にあきれた。自分勝手すぎると思った。親友を差し置いて行動したのは、お嬢さんを自分のものにしたいがためであるし、Kが自殺して、遺書に自分のことは書いていないというのに、自分のせいだと思い込み自殺してしまう。どこまでも自分勝手な人である。私は先生の行動一つ一つが嫌いだ。そんな先生の人生の教訓はいいものだとは思えない。どうして先生に魅力を感じたのか謎である。
しかし、先生の手紙でこのお話は終わってしまうため、先生が本当に自殺できたのか、はたまたこの手紙の内容は本当なのか、考えれば考えるほど謎が深まる終わり方であった。
Kは失恋と、親友に裏切られたという災難ではあったが、自殺するのはおかしい。まじめで誠実な完璧人間でも自殺は元も子もない。どんなに悪いことがあったとしても、自殺をするのは良くない。
夏目漱石のお話は、全体的に堅苦しく難しいイメージだから読み進めるのに大変かと思ったが、こころは興味がわくような内容であった。恋愛の苦しさ、親友の死の重さ、金銭関係の大変さ、全てが自分も起こりうる問題に照らし合わせることが出来るからのめり込みやすかったのだと思う。このお話は、高校3年生の頃に習うものである。教科書に掲載するのにふさわしいものだと思った。人間は怖い生き物だと感じた。