みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』ネタバレ注意「人口減少社会の本当の怖さを実感できました」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

日本は世界でも例を見ないほどの少子高齢化社会である、とよく言われますが、その怖さを数字で表しているのがこの本です。
人口が減ったら、減ったなりの暮らしをすればいい、などと軽く考えていましたが、この本を読んで人口減少社会の本当の怖さを実感できました。
ただ人が減るだけでなく、老朽化したインフラを直す人もいなくなるとか、病院や生活に必要な施設が維持できなくなるとか、地震などの災害の時に国防にまで手が回らなくなるとか、恐ろしい未来の予想がこれでもかと書いてあります。
自分が年齢を重ねたときのために、たくさん貯金をしておかなければいけないと考えていましたが、お金をたくさん貯めて生活を維持しようにも、そもそも社会が成り立たなくなるかもしれないので、意味がないことがよくわかりました。
この本を読んでから街を歩くと、確かにお年寄りが増えたな、と感じることが増えましたし、大学や短大、あるいは公共の施設や旅館などが財源不足のために維持できなくなった、などのニュースにも前より敏感になりました。
以前より恐怖が増したというわけではなく、来たるべきもっと厳しい事態への心構えができてきたという感じです。
いたずらに怖がるのも良くないと思いますし、またこの本の中にも、変わっていく社会にいかに対応すべきかといった、の未来への提言がいくつもなされています。
そのすべてが予想通り上手くいくとは限りませんが、私は(例えば、24時間フル稼働している社会をやめるといった)不便さに耐えながら社会を維持していくことは可能だと思いました。
人口減少社会というのは、いま生きている社会の在り方を大きく変貌させる社会なのだということがよくわかる本です。
自分がどのようにそういう社会に順応していくのか、その覚悟を迫られる良作です。