「干したから…」 森枝卓士・写真・文
小学生の子どもの推薦図書として掲示されているのを発見し、手に取ってみた児童書です。
私はフレッシュな果物も大好物ですが、ドライフルーツにするとまた一段と甘みが増して違った美味しさが味わえて大好きです。
そんな見た目にも可愛らしいドライフルーツの写真が表紙を飾っているのですが、ひっくり返して裏表紙を見るとカエルの干物があってギョッとさせられました。この本は、世界各地を旅した著者が、様々な干した食べ物を紹介している一冊です。
中でも一番の知恵と技術を感じるものは「かつおぶし」なのだそうです。てっきり日本独自の食べ物かと思っていたのですが、スリランカでも似たようなものがあると知り、思わず「へぇ~」と呟いてしまいました。私が幼かった頃は祖父母と同居していた影響もあってか、子どもながら切り干し大根や高野豆腐、梅干しなど渋い食べ物が好きで、それは今でも変わっていません。幼少期の食卓風景を久しぶりに懐かしく思い出しました。
がちがちに固くなったチーズやせんべいのようになった納豆など、どんな味なのか試食してみたいものです。眺めているだけで楽しい気分になれました。