みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『男と女は打算が9割:里中李生』ネタバレ注意「言いにくい部分にメスを入れた本です」(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

「男と女は打算が9割」は言いにくい部分にメスを入れた本です。 里中李生 著

この本では、恐らくそうであろうが本音はひた隠しにして生きる大半の人にとって痛快な本です。里中さんは社会の矛盾を捉えることが非常に上手な人だと感じました。この本の中で取り上げられているもので、「女性の社会進出」と「少子化対策」です。

現在の政治家が掲げるスローガンに大抵挙げられる事柄ですが、この本を読むまで何ら違和感を感じませんでした。しかし、よくよく考えてみると大きな矛盾で、女性に対して、どちらをやればよいの?という疑問が出ます。社会進出して、頑張って働いて婚期を逃し、50歳を越えて独身キャリアウーマン。でも、結婚していないから周囲の目は負け組扱い。一方で、子供を出産して旦那さんだけの給料でやっていけず、共働きを余儀なくされてギリギリの生活を送るパターン。酷ければ、収入が少ない旦那に愛想を尽かして、離婚してしまう更に悪いパターン。いくら休暇の整備、子供手当の配給をしたところで長く見れば解決できない問題で、訴えている政治家は何ら実際の問題を知らないから言える。票を、支持率を上げるためだけに訴えていることがよく分かります。全体を通し、細かな部分の一つ一つに納得のいく作品であるが、一番感銘を受けたのは、男は愛想を尽かされないよう働いて稼ぐ、女性は女性らしさを失わないよう気をつけて家を守るというもの。結婚してお互いに堕落していくパターンがほとんどであるが、強い信念を男女で持って生きていくのがベストという発想です。里中さんに「いいから、働け!」と背中を押されている気がして、前を向けるようになりました。