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感想・書評『危険なビーナス:東野圭吾』ネタバレ注意「主人公の手島伯朗(てしま・はくろう)は、獣医師で動物病院勤務」(レビュー)。 #読書

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「危険なビーナス」:東野圭吾、実写化を望む

今期も、最近のペットブームに乗った動物が出る連続ドラマが放送されていますが、この小説もペットに関係していないこともありません。というのも、主人公の手島伯朗(てしま・はくろう)は、獣医師で動物病院勤務。

小説の冒頭から、茶虎の雄猫が患者として登場します。明らかに雑種なんですが、顔つきからするとアビシニアンの血が少し入っているようです。アビシニアン、ググってみると結構可愛い猫種ですね~。

実写化の場合は、可愛いアビシニアン君を使ってほしいシーンですね。掴みですから。横道に逸れてしまいましたが、この小説のテーマは動物の活躍ではありません。

主人公、伯朗には父親の違う弟、矢神明人(やがみ・あきと)がいます。事件は、明人の妻と名乗る女性が現われるところから始まります。弟のことなのに、伯朗は明人が結婚したことを知りませんでした。

父親が違うこともあり、長い間没交渉だったのです。この妻、カエデは元JALのCAだったとかで、アメリカで明人と出会い結婚したと言います。その明人とともにアメリカから帰国し、早々に明人が行方不明になったのでした。

カエデは、明人の兄である伯朗に助けを求めて来たのです。

私は、このカエデという女性があやしいと思っていました。結婚したことを誰にも言っていないというし、アメリカで式をあげたのだから日本の役所に届けているわけでもありません。

明人の父親の財産狙いか、という憶測もできますしね。そうこうしている内に、伯朗はカエデに惹かれていくのです。弟の妻なんだから、と自制してはいますが、いつまで保つことやら。

ちょっとネタバレしますよ。実はカエデさんには、凄い背景があったんですよ。弟の妻云々という障害もクリアー。最後はハッピーエンドを予感させるものになっています。

実写化にあたってのキャスティングなどを想像しながら、あっという間に読み終えました。