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感想・書評『海辺で拾える貝ハンドブック:池田等』ネタバレ注意「ありきたりな海の貝にも名前がある」(レビュー)。 #読書

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『海辺で拾える貝ハンドブック』(池田等):ありきたりな海の貝にも名前がある

夏が近づくにつれて、今年も海に行こうとワクワクする人もいるでしょう。そして海に行けば必ず足元にあるのが貝。海水浴だと足を傷つけてしまうため、悪者扱いされがちですが、よく見るとどれ1つとして同じ貝がないことに気付きます。

「いったいこの貝は何だろう?」そんな疑問を抱えた方にはぜひ『海辺で拾える貝ハンドブック』をおすすめします。本書には日本の海で拾える貝の名前・特徴・分布・生態が画像付きで紹介されています。ありふれた貝にも1つ1つに名前があることに静かな感動を覚えますし、この本を片手に海辺の貝を見て回りたい感覚にとらわれます。少なくとも、この本が1冊あるだけで海辺の貝に関する知識で困ることはないでしょう。この海辺の貝を観察する行為はビーチコーミングと呼ばれ、立派なフィールドワークとされています。専門的な学問を学んでいなくても楽しむことができるフィールドワークが貝拾いなのです。『海辺で拾える貝ハンドブック』を片手に自分なりのフィールドワークを楽しんでみてはどうでしょう。もしかしたら新発見があるかもしれませんよ。