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感想・書評『世界でいちばんかなしい花:作者 瀧 晴巳』ネタバレ注意「犬の殺処分ゼロについての一考察に」(レビュー)。 #読書

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犬の殺処分ゼロについての一考察に 著書 世界でいちばんかなしい花 作者 瀧 晴巳

現在での日本でペットを飼っていいる家庭は、相当数に上ると思いますが、その反対に、家庭で飼われていた犬が、飼えなくなった、犬が言うこときかない、はたまた寝たきりになったのでもういらないといった理由などで、捨てたり、保健所に持ち込み殺処分される犬は数万犬に上っている。

殺処分ゼロを目指すNPO法人が増えたため、最近はかなり減ってきてはいるが、それでもかなりの犬たちが、理由もなく、訳も分からず数日で殺処分されているのが現状である。このような現状を憂い、青森三本木農業高校の生徒たちが、殺処分をされた犬たちのなんと骨を保健所からもらい受け、その骨を細かく砕き、その骨を植木鉢に入れて、花を育てるという、「いのちの花プロジェクト」を実施したのです。最初にこの本の表紙を見た時は、正直驚きました。犬の殺処分ゼロの問題には以前から興味はありましたが、まさか亡くなった犬の骨を花を育てる肥料とし、せめて供養のために行うなど考えたこともなかったことでした。農業高校だからこそできたのかもしれないですが、感受性の強い思春期の高校生が、犬たちの骨を見てどう思ったかと考えただけで、涙が出てきそうでした。本の中の写真にもありましたが、犬の首には首輪が多くついていたようです。犬は死の直前まで、飼い主がが迎えに来てくれることを全く疑う心もなく、一酸化炭素の中、苦しみながら窒息死するのです。犬は、介護犬、盲導犬、聴導犬、レスキュー犬など様々な場面で人間のために無償の愛で働き、家庭の中でも家族を無償の愛で癒してくれています。犬に何かと救われたことがあった人間は多いはずです。
青森三本木農業高校の生徒たちが、「いのちの花プロジェクト」を行い、大人たちの罪深さと、命の大切さ、温かさを感じ、成長していくことが、生徒たちの言葉からひしひしと感じました。このプロジェクトはなにも犬だけに限ったものではない、命の授業です。人も、動物も、植物も命がある。そのようなことを、この高校だけで終わらせるのではなく、全国の小中高校大学でも一度学んでみたはどうかと思いました。そうすれば、陰湿ないじめも少しは減って、人の優しい日本の国ができていくのではないかと思いました。