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アドラー心理学を日本に紹介してベストセラーに…感想・書評『幸せになる勇気:岸見一郎・古賀史健』ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

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『幸せになる勇気』(岸見一郎・古賀史健):アドラー心理学の真髄がここにある。

アドラー心理学を日本に紹介してベストセラーになった『嫌われる勇気』。しかし、「確かに言いたいことは分かるけど、現実世界はそうはいかない」と思った人は結構多いと思います。

『幸せになる勇気』では現実世界に打ちのめされた青年と哲人が再び相見えて、アドラー心理学の議論を戦わせます。前作同様、哲学の素人が感じるような疑問に対して、アドラー心理学に基づく考えをきちんと表明していく姿勢には感心します。『幸せになる勇気』では主に教育と愛に関する議論が行われますが、「競争をなくす」「褒めて伸ばすを否定せよ」「愛する技術を学べ」「愛とは決断である」など、あたかも宗教のような言葉が次々に出てきます。しかし、これらがアドラー心理学の提唱する愛と関連する言葉なのです。ただ、前作と違って本書はかなり賛否が分かれる内容だと思います。しかし、作中で哲人が語るように、アドラー心理学は時代に合わせて更新される必要があるのです。私たち1人1人がアドラー心理学を実践し、自分なりのアドラー心理学を作り上げて良いのです。『幸せになる勇気』はアドラー心理学が「学んでおしまい」ではないことを教えてくれます。