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感想・書評『株式会社の終焉:水野和夫著者』ネタバレ注意「世の中がドラスティックに変わってく姿を見る」(レビュー)。 #読書

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株式会社の終焉 水野和夫著者  世の中がドラスティックに変わってく姿を見る

水野和夫さんの著作は、毎回、考えさせられるものばかりです。
第1章 株高、マイナス利子率は何を意味しているのか
第2章 株式会社とは何か
第3章 21世紀の株式会社に未来はあるのか
日本の企業は、欧米の企業だけでなく、もはや発展途上国の企業にも、さほど優位にある状態ではありません。それによって、供給が需要に上回り、それが価格低減につながり、コストダウンに向かう。ところがそのコストダウンも、材料費や加工費などの削減には行き詰まりがあり、已む無く人件費に手を付けなければならない。そこにリストラや非正規社員の低賃金という問題が恒常化し、結婚もできず人口減少に歯止めがかからず、国力の衰退に向かう。また、産業構造がドラスティックに変わり、製造業中心で経済成長してきた日本の強さにも陰りが見えている。このようなとを、さまざまなデータやロジックをもって説明している衝撃的な著作です。グローバルで戦うと、自国の産業が衰退していくプロセスもよくわかりますし、英国のEU離脱やトランプ政権の自国の優位を保ちたい政策の推進は、確かに納得できます。読者層として会社員の方が読むとは思いますが、是非、学生さんに読んでいただきたいと思います。学生さんが社会に向かう近未来を暗示しているかのような名著です。