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感想・書評「家請人克次事件帖 春告げ鳥:築山桂著」ネタバレ注意・2008年から2009年に出版された本で、もう絶版になっている様子(レビュー)。 #読書

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「家請人克次事件帖 春告げ鳥」築山桂著(双葉文庫)

「家請人克次事件帖」の第3巻です。
うかつにも最近まで築山桂という作家のことを知らずにきました。たまたまこの家請人シリーズの第1巻を読んで、うーんとうなりました。
なんといっても文がいいです。しっとりとしていて、人情ものの時代小説にふさわしい文なのです。
そんな目で著者名を見ると、どうも女流作家さんのようですね。
あわてて家請人シリーズの続巻をアマゾンで検索したのですが、2008年から2009年に出版された本で、もう絶版になっている様子です。残念です。
やむなく第2巻、第3巻と中古本を購入して、読んでいます。
家請人といいうのは、借家を借りるときの保証人として、手数料を取って判をつく商売人らしいです。(本当に江戸時代にそういう商売があったのかどうかは知りません。)
本シリーズの克次はもとは岡っ引きで、ある事件で失敗から、今は引退して家請人をやっています。それでも、いやおうなしに事件に巻きこまれ、奮闘することになります。
シリーズ第3巻の本書では、世間知らずの田舎者を食いものにする詐欺師に、克次が立ち向かいます。
克次が夜逃げのあとを目の当たりにするところから小説が始まり、目が離せなくなりました。
もう少し人気が出て、復刊してほしいものです。