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感想・書評「江戸古川柳の世界:下山弘」ネタバレ注意・高度な知的遊戯の世界(レビュー)。 #読書

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『江戸古川柳の世界』(下山弘):高度な知的遊戯の世界

川柳は今では誰でも気軽に詠める文芸として受け入れられていますが、江戸時代は川柳は生活に余裕がある人が詠む知的な遊戯でした。『江戸古川柳の世界』はそんなアッパー層の知的遊戯として隆盛を誇った前句付に注目し、古川柳の魅力に迫ります。

本書では古川柳が30句取り上げられ、それに対して筆者が解説を加えていきます。この解説が特徴的で筆者が考えた意味を掲示した後、それが本当に江戸時代にあり得る解釈なのかを検討し、あり得なければ別の解釈を掲示して再び検討するという流れになっています。この解説を読むことで古川柳の解釈をどのように確定させていくのかを知ることができるだけでなく、古川柳の理解のためには江戸時代に対する深くて幅広い理解が必要だということを知ることができます。それほど古川柳は高い教養の下で生み出されていたのです。現代人の我々ですら舌を巻いてしまう深遠な川柳の世界を本書で垣間見てはいかがでしょうか。江戸時代の人々の知的レベルの高さに驚くこと請け合いです。