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感想・書評「耳嚢:根岸鎮衛」ネタバレ注意・300年前の噂話集(レビュー)。 #読書

読書感想
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『耳嚢』(根岸鎮衛):300年前の噂話集

今も昔も噂話は人の心を惹きつけます。ちょっと笑える噂話もあれば、悪質なデマになった噂話もあり、中には迷信めいた噂話まで、私たちは多くの噂話に囲まれて生きています。

そして、それは江戸時代の日本人も全く同じだったのです。『耳嚢』は著者の根岸鎮衛が自分が聞いた噂話や友人が語った噂話を収集したというちょっと変わった随筆です。『耳嚢』に収められている噂話は山中鹿之助や祐天上人といった有名人にまつわる話はもちろんのこと、「お餅が喉に詰まった時にニワトリの鶏冠の血を飲ませると良い」などといった眉唾ものまで、ありとあらゆる噂話をふんだんに収めています。これだけの噂話を書き残した『耳嚢』は間違いなく奇書と言えるでしょう。そして、『耳嚢』を読んでいくと噂話は根拠のなさやデタラメが多いと言われながらも、自分で情報の是非を判断する能力がないと見極めることができないのだと実感しました。実際、『耳嚢』が噂話を集めたものと知らなければ、本書の内容を歴史的な事実と誤認する人は少なくないでしょう。噂話の面白さと怖さを感じさせる1冊です。