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感想・書評「外国人による日本論の名著:佐伯彰一・芳賀徹編」ネタバレ注意・外国人が日本を論じた書籍を40冊以上厳選し、1冊1冊の内容と魅力を解説(レビュー)。 #読書

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『外国人による日本論の名著』(佐伯彰一・芳賀徹 編):今こそ読み返すべき日本論

世界が混迷を極める中、「日本とはいったいどんな国か」を考える機会が増えています。こんな時に頼りになるのが日本を論じた日本論です。しかし、巷に出回る日本論は玉石混淆で眉唾ものも少なくありません。『外国人による日本論の名著』は外国人が日本を論じた書籍を40冊以上厳選し、1冊1冊の内容と魅力を解説している、日本論の名ガイドブックです。

収録された名著の時代は江戸時代から1970年代に及び、著者もアングロ・サクソン系からインド人・韓国人まで多岐に渡ります。これほど広範な日本論を収めた書籍は他に見たことがありません。『外国人による日本論の名著』の看板に偽りなしです。本書を読んでいくと、日本論の多くが江戸時代から明治時代にかけての日本を賞賛し、それが失われていくことを嘆いていることに気づきます。日本が繁栄を取った代わりに失ったものへと目を向けさせてくれるのが日本論の力と言えるでしょう。そして、これからの日本を考える上で日本がどのように評価されてきたのか、日本の何が評価されてきたのかを見極めることは不可欠です。外国人による日本論は今の日本人が読むべき書籍たちなのです。『外国人による日本論の名著』で気になった1冊を手に取ることから、かつての日本を見つめ直し、新しい日本を作ることが始まるのです。