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感想・書評「三津田信三:五骨の刃:死相学探偵シリーズ4」ネタバレ注意・死相が見えてしまう青年、弦矢俊一郎が主人公のホラーミステリです(レビュー)。 #読書

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三津田信三「五骨の刃」:死相学探偵シリーズ4

小さい頃から他人の死相が見えてしまう青年、弦矢俊一郎が主人公のホラーミステリです。主人公は、その特異体質から拝み屋の祖母と作家の祖父に育てられるという経歴の持ち主で、東京で祖父母の下を離れて、死相を読み解く仕事を始めます。この作品はその4作目で、すでに過去に3回ほど大きな死相がらみの事件を解決している設定です。

私が、過去3作よりこの4作目が好きなのは、2作目から登場している曲矢刑事の意外な一面が沢山描かれているからです。最初に登場したときは、強面でとっつきにくい印象だったのですが、3作目で主人公が飼っているぼくにゃんという名前の猫への反応の描写により、その意外性が表現されました。この作品では、更にそれが突っ込んだ描写になっていて、なんとも微笑ましいのです。更に、曲矢刑事には年の離れた妹が居ることがこの作品で判明します。妹が可愛くて仕方なさそうな曲矢刑事と天真爛漫な雰囲気の妹の描写が、おどろおどろしい内容の合間の箸休め的な感じで大好きです。