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感想・書評「所轄魂:笹本稜平」ネタバレ注意・主人公の葛木警部補とその息子でキャリア1年生の俊史、13課の鬼の山岡係長の4人が(レビュー)。 #読書

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所轄魂 笹本稜平 久しぶりに熱中しました

なんと良い本だろう、警察物は何人かの作家が書いており、検察物と併せて、私の好きなジャンルの小説です。
今野 敏 大沢在昌 佐々木譲 黒川博行 
とうとう、多くの作家が警察を題材にした本を書いています。
あ、内田康夫の探偵ものも、警察モノの中に入りますね。

今回、笹本稜平さんが書いた本は、長い警察人生を歩んだ所轄の係長である、主人公の葛木警部補とその息子でキャリア1年生の俊史、そして所轄の大原部長と警視庁13課の鬼の山岡係長の4人が織りなす殺人事件捜査本部での話です。
3人の女性の連続殺害事件の犯人として浮かび上がった容疑者を、犯人と決めつけて、ナントカ手柄をあげたい山岡係長と、一人の若者を冤罪にしないために、真犯人を追い求める、父の葛木係長の苦悩と苦闘を描いた作品です。

刑事の父としての心理描写や、まっすぐに生きた警察官としての正義感、それと強引に容疑者を追い詰めて、冤罪でもよい、何としてでも手柄を立てたい13課の鬼課長との戦いを経験しながら、キャリアで初の管理官としての経験を積んでいく息子の成長する物語です。
今野さんの警察ものも大好きですが、今回のこの作家の本は、違った意味で素晴らしく、読み応えがあった本です。ほんと、お勧めします。笹本さんの本は、なにか温かみが出てくる話が多くて好きです。