「営業部長 吉良奈津子 」最終回
営業開発部は存続を賭けて、部員達がコンペの準備を進めていく中、部長である吉良奈津子は臨時の取締役会に乗り込むことを決意。部員である一条から、その取締役会にて合併が決まり、それにより現在の従業員の半分は解雇されることを聞かされたからだ。
いざ、取締役会に乗り込んでみると、今まで吉良や営業開発部の敵と思われていた斎藤常務が実は味方であることが判明した時には実にスカッとした。最終回の見所はこの場面に尽きると言っても過言ではないだろう。この爽快感は、かつての水戸黄門や近年で言う半沢直樹に通じるものがあるように感じる。半沢直樹に関しては、どちらもドラマのタイトルに主人公の名前が入っている点からも、半沢直樹のヒットを意識したのではないかとも感じる。
しかし、吉良奈津子は主人公・吉良奈津子のキャラ設定が少々中途半端だった印象もある。子育ては旦那に任せ、仕事が最初から出来ていたわけでもない。ただ、最終回で吉良自身が旦那に「仕事も育児も中途半端だった。」というような台詞が入っていたため、吉良自身にもそのような自覚があったように描かれていたのはよかったと思う。全体的に爽快感ある最終回でよかったと思うが、若干綺麗にまとまりすぎているとも感じたラストであった。
ありがとう寄稿。
『沈黙の艦隊』『ジパング』など世代を超えて読み継がれるマンガを描き続けるかわぐちかいじ。そんな彼がかつて佐賀バスジャック事件の際、真っ先に逃げた自分と同世代の男性の姿を見て、団塊世代を問うために綴られたのが本書です。
回想 沈黙の団塊世代へ(かわぐちかいじ)感想ネタバレ注意!あらすじ・佐賀バスジャック事件の際、真っ先に逃げた自分と同世代の男性の姿を見て…。 #COMIC - ジャンプ部屋ブログ