みんなの読書ブログ

みんなの読書記事を更新します。

スポンサーリンク

感想・書評『「沈黙のパレード」 東野圭吾・著』ネタバレ注意「食堂の看板娘で歌手を目指していた佐織が突然行方不明」(レビュー)。 #読書

6年ぶりの東野圭吾さんのガリレオシリーズ最新刊です。
食堂の看板娘で歌手を目指していた佐織が突然行方不明となり、数年後に遺体となって発見されたところから物語は始まります。

続きを読む

感想・書評『ぼぎわんが、来る(澤村伊智)2018年12月 映画が、来る』ネタバレ注意「作者はすごい。文字だけの表現、という小説の強みと弱点を最大限に生かしている」(レビュー)。 #読書

この作者はすごい。文字だけの表現、という小説の強みと弱点を最大限に生かしている。得体の知れぬ化け物に恐怖していたはずなのに、突然恐怖の対象がひっくり返る瞬間がある。映画館でホラー映画を見て楽しんでいたらなんと見ている自分がお化けだった、そんな感覚に陥ってしまう。

続きを読む

感想・書評『司馬遼太郎著「大阪侍」を読み、人生の大事なことがわかりました!』ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

司馬遼太郎というと長編時代小説。この大阪侍は珍しく、短編ものが5編という構成で非常に読みやすいです。幕末の時代小説ではありますが、現代にも通用する人生における大事なものは何か?を訴えかける物語で何回でも読みたくなるような本です。中でも「盗賊と間者」「難波村の仇討」は記憶に残ります。前者は盗賊2人が登場。二人とも名だたる盗賊ですが、最近の成績は天と地の差。この話の中で「男の価値は持っている財産、得られる給料で決まる」という文がありますが、自分にとり、非常に耳の痛くなる話です。「今に見てろ!」などという世の男性は多いかも知れません。ここで口ばかりではなく、実績を上げてこそ真の男であると希望を持てば、悔しさばかり、耳の痛くなる話ではなくなるかも知れません。次に「難波村の仇討」は、非常に現代に通ずる教え、大事なことが沢山ある物語です。人により捉え方は異なりますが、人生をもっと楽しめ!古臭い考えは捨てろ!今はそんな考えは時代遅れ!などといった教えがあるように思います。時代を先取りできる人は、考えが今ではなく未来に向けられています。このような考え方を持たなければ大きな成功は得られないよという司馬からのメッセージにも聞こえました。

感想・書評『朝井まかて著 阿蘭陀西鶴(おらんだ さいかく)』ネタバレ注意「一人娘で目が不自由なおあいの視点から描いている作品」(レビュー)。 #読書

この小説は、第25回織田作之助賞を受賞した、朝井まかてさんの作品で、江戸時代の大坂を舞台に、井原西鶴とその一人娘のおあいの物語です。「好色一代男」や「世間胸算用」などを創作した井原西鶴の創作に対する思いを、一人娘で目が不自由なおあいの視点から描いている作品に仕上がっています。

続きを読む

感想・書評『ペンギン・ハイウェイ(森見登美彦著)』ネタバレ注意「人公のアオヤマ君がややおっぱいに対する執着は強い」(レビュー)。 #読書

映画ペンギン・ハイウェイを見たのをきっかけに、実際の小説はどんな感じなんだろうと思って読んでみました。先に映像化されていたのを見ただけあって話はすんなりと頭に入ってきました。

続きを読む

感想・書評『吸血鬼ドラキュラ ブラムストーカー 読みごたえがありました!』ネタバレ注意「大学の授業で扱われていたものだった」(レビュー)。 #読書

大学の授業で扱われていたものだったのですが、結局テスト前に読み終わらず、夏休みに読み終わりました。一巻で完結しますが、分厚く文字も小さいうえに文体も古いため、かなりボリュームがあります。原典で呼んだほうがよかったかなと思う時もありました。

続きを読む

感想・書評「『芙蓉の人~富士山頂の妻』新田次郎 感動で胸がいっぱいになりました。」ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

富士山頂に気象観測所があるのはご存知の方も多いと思う。では、その観測所がいつ、どのようにして、建てられたのか知っている人は少ないのではないだろうか。

続きを読む