『反転する漱石 増補新版』(石原千秋):伝説の研究書、ついに再刊
日本近代文学の研究者として確固たる地位を確立した石原千秋氏。テクスト論を武器に斬新な読みを展開し、今まで当たり前だと思われていた読み方をガラッと反転させてしまう技術は多くの人をアッと言わせています。
日本近代文学の研究者として確固たる地位を確立した石原千秋氏。テクスト論を武器に斬新な読みを展開し、今まで当たり前だと思われていた読み方をガラッと反転させてしまう技術は多くの人をアッと言わせています。
近代文学のなかで圧倒的に高い評価を受けている夏目漱石。実は夏目漱石は絵はがきを気に入っていたようで、引っ越しの時に手紙類を処分することはあっても絵はがきは残していたそうです。
江戸時代、日本ははじめてオランダというヨーロッパの外国と接します。この時、両者の間で際立ったのは言葉の違いに他なりません。そこで日本人はオランダ語を日本語に翻訳することを考えつき、実際に翻訳語を作り出していくのです。
古文の時間に必ず習う和歌。日本人は和歌を大切にしてきたことは分かっても、和歌の技法が分からず、結局和歌の魅力までは理解できない人が多かったのではないでしょうか?『和歌のルール』はそんな人にぜひ読んでほしい1冊です。
妻と二人の娘を持つ、全くふつうのサラリーマンが主人公です。夏休みの家族旅行で、つまらぬことで喧嘩になり、妻に家出されてしまいます。
興味本位で富士の麓の樹海へ分け入った大学生たちが、恐ろしい目にあいます。本人たちは、記憶してないのですが「マタンゴ」に感染してしまったのです。
星野源さんの最新エッセイ集です。
ここ1~2年で大注目の有名人になりましたが、忙しい怒涛の日々を落ち着いた目線でとらえた誠実な文章が綴られています。星野源さんの本を読むのは「蘇える変態」に続いて2冊目ですが、下ネタなどは控えめでずいぶんおりこうさんになった印象を受けました。